【質問】
イタリヤやクロアチア等アドリア海の石灰岩や大理石が日本で使われている有名な建物をご存知でしょうか?(駅とか博物館等)
輸入はされているのでしょうか?
またその地域の特徴はあるのでしょうか?
【回答】
アドリア海沿岸産出の石材としては、イタリア産のグリジオカルニコ、アウリジーナフィオリータ、フィオールディペスコがございます。クロアチア産など他の沿岸国の石材は全建石では把握しておりません。
上記3石種は輸入されていると思いますが、ルートなどは各社各様で当会では把握しておりません。
色調、物性データ、使用建築物などは当会発行の地球素材カタログをお買い求めのうえご参照下さいますようお願い申し上げます。
【質問】
オニックスについて教えてください。
@ヒスイとの見分け方
A高価なものですか?
B中国でも採取できますか?
Cオニックスのよい点
【回答】
オニックスは、石英系の石材で縞メノーと言われます。ヒスイは、ヒスイ輝石(硬石)と閃石・緑閃石・角閃石(軟石)とが有り宝石の分類です。詳細はインターネットにてそれぞれ確認していただきたいと思います。価格については、双方とも貴重なため高価だと思います。
【質問】
『地球素材』建築用石材総合カタログに記載の吸水率についてお教えください。
記載の吸水率の測定方法についてお電話でお聞きしたところ、石材会員様の自己申告の数値を記載していますとの回答をいただきました。
会員様によって異なる独自の試験方法ではなく、なんらかの統一された試験方法(吸水率の算出方法)があるかと思うのですが、その試験方法について具体的にお教えください。
JIS A 5003でしょうか?
【回答】
おっしゃる通りJIS A 5003 によっております、データ自体は会員企業より持ち寄ったものです。
この件に関しましては、地球素材6ページ 当カタログの利用方法のFに記載しておりますのでご確認ください。
【質問】
クリーニングの前処理・しみ抜き作業の台として、以前は石のテーブルを使っていましたが、その石の名前が分かりません。 ランドリーの場合、耐酸・アルカリで、ドライクリーニングで使う場合は、耐溶 剤が条件になります。よろしくお願いいたします。
【回答】
普通に使用される石材には大別して、花崗岩と大理石があります。溶剤に対しては、溶剤の成分にもよりますがどちらの石材もそこそこの耐性があると考えられます。
酸とアルカリに対しては、大理石は侵されやすいので不可です、花崗岩も多少は侵されますが、程度は軽微だと思われます。花崗岩にも多くの種類がありますので、できるだけ目が詰まっていて、酸に強い種類をお選びになることをお薦めいたします。
【質問】
高圧洗浄では落ちない黒色暗褐色の汚れ(カビ・コケ等による着色?)を除去したいのですが、処置方法等と使用薬剤等教えていただきたい。現在の予定ではミヤキ産業のアクロンAB(過酸化水素系アク洗い)か希硫酸での酸洗いを想定しておりますが如何でしょうか?
【回答】
薬剤等による除去は、当工業会では、判りません。
薬剤除去よりも表面全面をタタキ仕上げをして、仕上げ直す方法もあります。
【質問】
この度、ブラジルとの提携企業から建築石材の輸入販売を行うことになったのですが、いかんせん初めての業種となる為、ノウハウや知識がありません。
その為、石材などについての相談で訪問したく、連絡させていただきました。
【回答】
お申し出の件ですが、大変申し訳ありませんが全建石ではその様なご相談にお答えすることや、ご指導させて頂くことはできません。あしからずご了承下さい。
【質問】
新築した家の庭は粒子の細かい赤土です。
雨の時に引っ越しをし、靴に着いた泥により玄関の石のタイルがどろどろになってしまいました。タイルが赤茶けてしまって、ブラシでこすってもうっすらと残って完全に消えず、新築の家なのにがっかりです。
薬品とか金属ブラシとか使って落とせるものでしょうか?
もしあれば、薬品名など教えていただければ幸いです。
【回答】
石材は基本的に吸水性があり、どうしても水分がしみこみます。この時泥などの色が水に溶けて入るとシミとなって残ります。
落とす方法としては、一般的に入手しやすくしかも安全な、キッチンハイターを使う方法があります。
ただし、キッチンハイターには2種類ありますので必ず「酸素系」を使ってください。(塩素系は石を傷めますので、けっして使わないでください)
使用方法は、
1.汚れた部分ティッシュペーパーをおきます。
2.キッチンハイターを基準の2倍くらいに薄めて、ティッシュペーパーをしめらせます。
3.5−6時間そのままにします。途中で乾くようでしたら継ぎ足します。
4.シミが落ちたら、真水でよく洗い流します。
5.シミが残っていても薄くなっていたら落ちる可能性があります。1から4の手順を繰り返します。
6.24時間以上続けても落ちない場合は、専門の業者にご相談下さい。
【質問】
築10年のマンションのエントランスホール床御影石全体に濡れ色現象が生じています。6畳程度の広さで濡れ色があります。
床石の裏に雨水が浸入した可能性があるので建築会社ゼネコンに床石裏への雨水の侵入がないか調査をしてもらいましたが床石裏への雨漏れは確認できませんでした。濡れ色現象の原因はわからないとのことです。石裏への雨漏以外に濡れ色現象を発生させる原因があるのでしょうか教えてください。
【回答】
濡れ色現象は、施工時の気象状況・施工場所の換気・下地の乾燥具合・目地詰めのタイミング・石材の吸水率の大小など種々の条件によって起こることがあります。建物完成後の部屋の湿度や風通しの具合によっても発生するようです、また石裏に水がまわることによっても起こります(目地切れ・漏水など)。しとしとと雨が降り続く梅雨時などに特にひどくなるようですと、何か外的要因を受けていると考えられるのではないでしょうか。
原因を追及して、それを取り除くことが必要です。おそらく下地モルタル自体が水分を含んだ状態になっており、それが石を通して出てきているのだと想像できます。年数が経過しているようですので石材自体もシミや汚れですでに変色している可能性もありますので、難しい状況だと考えられます。
【質問】
住宅屋外において、御影石の床材を計画しています。ホームページにも滑りを考慮して、バーナー仕上げが最良であると書かれておりますが、例えば、ショットブラスト仕上げと比べた場合の滑りについてどの様に技術的に捉えればよろしいでしょうか。
【答え】
当工業会としてはそれぞれの仕上げによる滑り抵抗値を調べておりません。一般的に外部では、本磨き・水磨き仕上げですと滑りやすく危険を伴うため粗面仕上げを薦めております。
その仕上げは、歴史的にノミ切り・小叩き・ビシャン・粗ズリ仕上げと言った仕上げ材が用いられておりましたが、製品の工業化によりジェットバーナー仕上げ・ショットブラスト仕上げが普及してきたものと考えております。
お問い合せの上記二種類の仕上げに関しても滑り抵抗値を確認しないと正確なお答えができませんが、表面の粗さから判断すると大きな差はないと思われます。
また、仕上げに関して、ジェットバーナー仕上げの可能な石材とその仕上げの出来ない石材により仕上げの種類を使い分けしている模様です。
【質問】
木造内壁に厚さ25〜40mmくらいの石を張ろうと思いますが、工法は何がいいのでしょうか?
壁の高さが4mほどあり、地震などで石が落ちてくる可能性はあるのでしょうか?
剥落防止のために何か方法はあるのでしょうか?
【回答】
一般論としてお答えさせて頂きます。
基本的に、木造でもS造やRC造でも同じ事ですが、石一枚を2ヶ所で引き金により固定すること、上下の石を本ダボにて連結すること、この2点が重要です。
木造とのことですから、上記に加えてエポキシボンドを併用されることかと考えます。
いずれにしましても個別の案件にはお答えできませんので、当工業会所属の各石材会社にお問い合わせ下さい。
【質問】
現在インドの石材会社で日本の石材市場を調査しているのですが、石材を輸入する業者様の石材製品の質(サイズの誤差や色の変色など)に対する輸入者のリスクの認知と許容は、製品カテゴリー(タイルやピンコロ、敷石、墓石)ごとに異なるのでしょうか?
また、その石材商品を用いる事業によっても異なるのでしょうか?
もし差異があるのでしたら、どのような差異があるのかもお教えくださいませ。
【回答】
お尋ねの件につきましては 当工業会ではっきりとお答えできる資料等はございません。参考ですが Jass9 張り石工事 の検査の項に建築用張り石の製品検査項目と基準値が掲載されておりますので ご参考になさって下さい。