石材店・石・建築石材『全国建築石材工業会』
 


部位別の見積り
単位が変われぱ見積りも変わる
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石材工事は、@水平に施工する部位(一床、段石など)、A垂直に施工する部位 (壁、幅木など)、B天井部位、の3つに分けられる。たとえば、同質同寸の石材を 乾式丁法で床と壁、天井に張る場合、壁石工事のコストは、床の15-25%増、同じ く、天井石工事では30-40%増となる。石は重量物であるから床の上に置く敷石張 りと、もち上げて張る石の人工手間が変わるのは当然である。また、乾式工法で は金物が出費増となる。 また、壁石や天井石は必ず小而磨きや厚み決め、江戸切り、満彫りなどの床石 にはない加工手間がかかる。梓型、梁型などの張り石には、出隅部の小而厚み決 めや留め合口の加工が必要である。これ以外に色柄合せがある。特に大埋石の場 合、色柄を壁面に表現するため、原石加工などのコストがかかる。この点を設計 者が現解し、規格品的手法で施工するなら、かなり安上がりになる。

石工事積算上これほど単純で重要な事項はないが、単位表現の誤りが見積り金額 に重大な影響を与えるということを設計者はよく認識すべきである()。  間違いの多い表記がumである。uと延メートルでは単価がまったく変わる。 たとえば幅180o・厚20oの便所の棚板は普通1万8千円/mくらいだが、u換算する と約8万6千円/uとなる。つまり、6万8千川も高い値段が人ってしまう。この間違い を防ぐために、uは大文字M2と記し、mまたは延メートルはそのまま小文字表記に することを提唱したい。 ばかばかしいと思うかもしれないが、この誤記は非常に多い。

単位 文字表現 適用部位 解説
m2 平方メートル(M2) 床、壁、平面的面積部位 「へいべい」と業者間では呼んでいる。 最も多用される単位呼称である。一定の 画積のある壁、床関係はすべてm2と書 く。間違いないように大文字のM2としている
m3 立法メートル 加工しても大きいムクの石、土 木の砂、砂利、段石や人形台石、 柱ムク石 「りゅうべい」と呼ぶ。岩盤から採石し たブ□ックや、土木用の岩石、砂、砂利、 建築で加工された石材など
延mまたはm 延べメートル 棚板、縁石、枠石、ボーダー石、
段石、笠石など
一般に細物で長さ単位の方が分かりやすい部位の呼称である
ヶ所 箇所 マントルピース、人形台など 1力所単位で計上した方が分解数量だと 煩雑な場合を避けられる。明細を図示す る必要あり
  大谷石の塀、杵 細長物で個数が少ない場合、または積算 表現上、本の方が分かりやすいときに使 う
  溝蓋石・点検孔蓋石・表札など 平物で、数か少ない場合、または定型板で積算するとき規格品と数量のとき
「こ」 ピンコ□(小舗石)少量のムク石 単晶物でムク石扱いするもの。小舗石な ど数の個で注文する
「しき」 マントルピース石工事1式
エレベーター額縁石1式
入□沓摺石1式など
積算上1式で全部を総合した表現だが、 明細でよく書かないと分からないことが多い。「ヶ所」というのと似ているが、 式の方が容姿が大きい場合がある
糸m2   便所・隔板・間仕切石・衝立石 「いとへいほうメートル」という。この 表現は、見出し部分を全部計算された意味。塀大谷石等にも使う
「きれ」 原石 「さい」とも呼ぷ、原石数量表示はこれである。メートル法で300x800x30口冊mmの大きさ。尺貫法では尺3のこと