石材・石に関する情報『全国建築石材工業会』
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(1)壁材
現在人乎可能なコンクリート系擬石は、アメリカ産の軽量セメント系のものが中心である
(表3)
。全タイプ、平モノとコーナー役物が揃っているので扱いやすい。したがって、工期も短く、プライマーなどの下地処理、と張付けに1日と、(翌日以降に)目地詰めおよび目地押さえ・清掃に1日を要すのみである。なお、1日の平均施工数量は10〜15u/人くらいだが、作業状況(高所作業など)により 大きく異なる。コストについては表4を 参照されたい。
表3 入手可能な擬石の種類
用 途
概 要
形 状
壁材
アメリカ製。
軽量セメント系
「コロナドストーン」
乱系乱張り風(6タイプ、13色)
方形乱張り風(5タイプ、9色)
小端積風(レッジストーン、3色)
床材
英国製。
高純度セメント+砂利
「ブラッドストーン」
床材(ペーピング材 平板タイプ、サークルタイプ、飛石タイプ)
ブロックタイプ(ウォーリング材 乱張りタイプ、小端積風タイプ)
縁石 (エッジング材 小端立風ブロック)
笠木(1枚物、小端積風、小端立風)
(2)床材・ブロック材・笠木材
床材としては、高純度セメントに砂利を骨材として使用した英国製のものが輸入されている。主な用途としては、イングリッシュガーデン風のペービング(舗装材)、ウォーリング(石塀)、エッジング材(笠木)である
(写真2、図2)
。自然石の笠木は比較的薄いものが多く、強度面および製品の均一性からして実用的ではないため、こうした材料は今後重宝されると思われる。 ブロックタイプは鉄筋を通す穴がないので、土留めとしては使えない。5段程までの小さい壁(土厚を受けない)または縁石ならば、施工性は通常のブロック積みに比べてはるかによい。納期に関しては、在庫商品ではあるが、ものによっては現状で2〜3ヶ月待ちである。コストは、エッジング材が材工で4万7千500円/uが、ウォーリング材が5万7千800円/uがとなっている。
コンクリート舗装打設時の表層面に特殊な色粉を散布し、さまざまなパターンのゴム型を乗せて、色と模様を付ける表面仕上げである。石材などの自然素材調の風合いを手軽に出せる。この仕上げの特徴は、 以下の4点である。
@
デザインの自由性(型20種×色20種×色20種=約8千種のバリエーション、
A
施工性・経済性に優れる
B
コンクリート舗装のわりに質感がよい
C
高強度・高機能
舗装材以外の工法としては、擬岩.擬木、擬石積みなどがある。コンクリート一発仕上げなので役物はないが、ボーダー専用(縁取り用)のパターンはある。用途としては、住宅のアプローチや駐車場(アメリカの新興住宅地では非常にポピュラー)、テーマパークなどのアトラクションの修景用、床材として使用される。
納期は約2週間。特殊な型を使用する場合は、米国から取り寄せることになるので約1ヶ月必要である。工期は、コンクリート打設時にコテ押さえ、顔料故布、リリースパウダー散布、型押しまで1日。その後、4日〜1週間養生し(季節により異なるが)、余分なパウダーの水洗いおよびシーラーなどのコーディング材の塗布に1日かかる。
施工については、基本的な専門業者に頼むことになるが、@コンクリート打設から施工する会社、A色付け・型押しのみのメーカー(打設はしない)、B型をレンタルして色粉を販売している会社、に大別される。
コストは、Aの場合で、7千500〜9千円/u、シーラ塗りまで含めて1万2千円〜1万3千円/uとなる。ただし、1日の最低施工数量60〜70uとし、それ以下の場合は割増しとなる。
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